この文書は Unix (とりわけ Linux )を学ぼうとする人に、大変有益だと思われる資料を全編に渡ってリストしています。 (訳注)読者の便宜を図るため邦訳について一部確認の取れたものについては記載を追加してあります。 はじめに

この文書の目的

この文書は Unix (とりわけ Linux )を学んだり、 Unix の下でのプログラミングの方法を学ぶ上で必須だと考えられる資料のうち、書籍と呼んで差し支えない長さのものに限って取り上げています。 この文書の新しいバージョンについて

新しいバージョンの the Linux Reading List HOWTO を定期的に(ニュースグループの)に投稿します。 同様にいろいろな Linux 関係の WWW サイトや FTP サイトにもアップロードします。同様に LDP ホームページにもアップしておきます。 (訳注) LDP とは Linux Documentation Project の事で、以降単に "LDP" と表記されます。 WWW での最新バージョンのものは、次の URL で読む事ができます。 フィードバックと訂正について

この文書に疑問やコメントがあれば、(あるいは、単にこの文書に載せるべきだと考えている書籍を推薦したい、ということでも構いません)遠慮なく、 私、エリック・スティーブン・レイモンド (Eric S. Raymond) 宛にメールしてください。宛先は です。 どのような示唆や批判も歓迎します (訳注)なお、翻訳に関するコメントやフィードバック等については翻訳者までどうぞ。また、 Linux についての文書翻訳・作成活動に関心をお持ちでしたら を参照してください。参加をお待ちしております。 関連する情報について

オンライン HOWTO、オンライン雑誌、その他の書籍以外の媒体については次の URL を参照してください。 数年前にさほど Linux に特化していない Unix についての文献抄録を執筆しましたが、これにはまだ少しは利用価値があるだろうし、きっと楽しめると思います。 その文献抄録 "the Loginataka" は次の URL で読む事ができます。 御注意

これ以降の、引用のないコメントは私自身のものか、もともとはジム・へインズ 氏 (Jim Haynes--以前の、この文書の管理者)のもので、そのコメントを、ジムのものから変更するような必要がないと思ったものです。 第三者からのコメントは引用文としコメンテーターの名前をその前に付記しました。 (JH はジム・へインズ氏のことです) 出版情報に付随している URL はその出版社の Web カタログへのポインタで、クリックすると大抵は表紙の写真や宣伝文句や発注情報を含むページが現れます。 こういったポインタの記載されていない書籍の場合には出版社がフレーム機能を使っていてカタログページをブックマークすることが出来ないので表紙写真にアクセスしたりは出来ません。 話題は大雑把に周辺から中心へと取りあげています。(文化からユーザー・プログラミングへ、そしてカーネル・プログラミングへ、さらにハードウェアへという具合に) セクションのなかでは、良く知っているものである限り、最も有用だと思われる書籍が、最初に来るように心がけました。 自分の書籍が最初に来るのはバツが悪いのですが、これはただの偶然です。ホントに!(もっといい構成の提案があれば喜んで受け入れますよ) 文化、歴史そして実務について著された書籍

を参照してください。 インターネット文化へのガイドとして、多くの人のお気に入りとなっています。ちなみに、 HTML 版はこちらです。 を参照してください。 Linux は Unix の伝統の一部です。 その場に居会わせた人達による口伝の Unix 史として、この本は Unix がどのようにして始まり、進化を遂げて、広まって行ったのかを伝えています。 を参照してください。 誰もが目を通すべき、ソフトウェア・エンジニアリングについての、必読の一冊です。 アラン・コックス (Alan Cox) 氏:「私はこの本を技術的な価値というより、その常識に裏打ちされた洞察や、ソフトウェア開発プロジェクトに対しての現実的な姿勢から一読を勧めます」 JH: 「あぁ、そうだね、リーヌスが 200 人のプログラマーを与えられて Linux を 3 ヵ月で開発するようにと言われたとしたらどうなるのかな」 (訳注)著者の "The Cathedral and The Bazaar" も外せないと思うので、以下の URL を追加しておきます。 を参照してください。その翻訳は山形浩生さんの ページで参照できます。 Unix について書かれた初期の論文集です。内容にはリッチー (Ritchie) &トンプソン (Thompson) による "The Unix タイムシェアリング システム";トンプソン "Unix の実装" ;リッチー "ある回想" ; ボーン (Bourne) "Unixシェル" ...等を含んでいます。 Unix/Linux 一般について著された書籍

Linux のインストールと管理

へどうぞ。 この文書は Linux の入門書です。 Linux の基礎的な多くの事柄についての説明がなされており、基本的なシステム管理も取り上げています。 へどうぞ。 Linux システムの維持・管理の方法について、最初の一冊として手にするのにふさわしい名著です。 更に堀下げた一般的なシステム管理業務について取り上げています。 Linux に特化してはいませんが、 Linux についての話題についても言及しています。 (訳注)邦訳は "Unix システム管理" を参照してください。 Unix と Linux の使い方

を参照してください。 オライリーによれば、 "Linux のデスクトップ・リファレンス"とのことですが、この本のおかげで、 Linux ユーザーにとってはオライリーから出版されている、 SVR4 と Solaris 志向の "Unix In a Nutshell" は時代遅れになってしまいました。 (訳注)邦訳は "LINUX クイックリファレンス" を参照してください を参照してください。 Linux オペレーティング・システムを理解し、インストールして使うために必要な事柄の全てが取り上げられた、初心者向けの良書です。 (訳注)邦訳は "RUNNING LINUX 導入からネットワークまで" を参照してください。 題名が示す通り --Unix の基礎、シェル、エディター、メールプログラム、ネットワーク、 Web ツール、そしてユーティリティについての実践的なチュートリアルです。 基本的なシステム管理に関するいくつかの基礎的事項も取り上げています。(この書籍は 1997 年の同じ著者による "A Practical Guide to Linux" の Caldera Open Linux Lite を除いた再版として登場しています。) システム・セキュリティ

を参照してください。 ロナルド P. ミラー (Ronald P. Miller) 氏:「幾らか、上述の "Essential System Admin" と内容が重複しますが、とくにマルチ・ユーザや、ダイアルアップや外部ネットワークから自分の Linux マシンにアクセスを許す事を考えている人達にとっては、まさに必読の書です」 シェル、スクリプト、そして Web プログラムについて著された書籍

を参照してください。 シェルは(ちょっとしたスクリプト以上のプログラム言語としての) その寿命を終えました。 Perl が追いやったのです。 この書籍はその Perl における定番の書籍の第二版です。 --初版にくらべ、構成がはるかに良くなると共に、 Perl5 を取り上げています。 (訳注)邦訳は "プログラミング perl" を参照してください。 また、エマニュエル・ピエール氏が を管理しています。 (訳注)同様にフランス語版もにあります。 を参照してください。 Perl を卒業した次の段階。設計が素晴らしく、 C 言語との親和性も向上した結果、大規模なソフトウェア開発プロジェクトに向くものとなっています。 (訳注)邦訳は "python プログラミング" を参照してください。 を参照してください。 私の知る限り、 HTML についての最高のチュートリアル/リファレンスです。 CGI を稼働するのでなければ、必要なものはこの一冊のみです。 これぞ、「古典的名著」です。 --Unix の哲学を一冊で解説している書籍としては、多分最高峰でしょう。 テキスト整形について著された書籍

TeX と LaTeX

を参照してください。 (La)TeX の教祖と呼ばれる程のエキスパートにならずに、 LaTeX を拡張して、目を見張るような見事な文書を作成したいと考えているあなたに、まさにぴったりの一冊です。--前書きから。 ブルース・トンプソン (Bruce Thompson) 氏が付け加えていうには:「豊富な事例で LaTeX の新機能や文書のレイアウトをどう操るのかを的確に伝えてくれます。」 (訳注)邦訳は "The LaTeXコンパニオン " を参照してください。 を参照してください。 ブルース・トンプソン ( Bruce Thompson) 氏:「開発者自身による LaTeX2.09 の最高の参考資料です。LaTeX2e (現在の TeX/LaTeX ディストリビューションが提供しているバージョン)を取り上げる新しい版は現在準備中です。 LaTeX2e は LaTeX2.09 を完全にサポートしており、 LaTeX を使いたい人には必読の一冊となっています。ドキュメントの準備についての平易な手ほどきと、 LaTeX がプロの品質のドキュメントを生成するための、様々なツール類を提示しています。また、たくさんの事例を記載しています。」 (訳注)邦訳は "LaTeX " を参照してください。 を参照してください。 (訳注)このリンクは現在壊れている模様です。調査した結果該当するページは見当たりませんでした。 ブルース・トンプソン ( Bruce Thompson) 氏:「完全なユーザー・ガイドであるとともに、 TeX の完全なリファレンス・マニュアルです。 たまに LaTeX を使うだけならおそらく不要でしょうが、それでも引き付けられてしまうほどに魅力的な書籍です。」 私はその事を次のように付け加えることで、もっとはっきりさせたいのです -- この本は気の弱い人には向かない --" と。 (訳注)邦訳は "TeX ブック改訂新版" を参照してください。 を参照してください。 (訳注)このリンクは現在壊れている模様です。調査した結果、該当するページは見当たりませんでした。 ブルース・トンプソン ( Bruce Thompson) 氏:「フォントをデザインする、 TeX の相棒プログラムである METAFONT についての完璧なユーザー・ガイドであり、また、完全なリファレンス・マニュアルです。 TeX や LaTeXで利用する時に、フォントを自分でデザインするつもりなら、優れた著作です。 METAFONT は普通の TeX/LaTeX ディストリビューションに含まれています。」 この本は気の弱い人には 絶対に 向きません。 効率の良いプログラムの開発について著された書籍

次に挙げるのは効率の良いプログラムをどうやって組むかについて著された定番の書籍です。 (訳注)"the Communications of the ACM" 誌は世界最古かつ最大の電子計算機の学会 the Assocoation for Computing Machinery の機関誌です。たびたび重要な論文が発表されています。 なお URL はを参照してください。 C 言語と C++ 言語プログラミングについて著された書籍

C 言語 と C++ 言語

C 言語の設計者であるカーニハン (Kernighan, Brian W) &リッチー (Ritchie, Dennis M) 両氏による、古典的名著の、さらに充実した改訂第 2 版。 ANSI 仕様の C 言語をカバーしています。いまでもこれが最高です! (訳注)邦訳は "プログラミング言語 C 第 2 版" を参照してください。 私の知るところ、 C++ 言語の最高の入門書です。 C 言語システム・コール・インターフェース

を参照してください。 POSIX.1 について書かれた、プログラマー向けの優れた参考資料です。私は JH の選んだものよりこちらがお気に入りです。 JH: 「Linux にセクション 2 の man ページが無いことをぼやいたら、"POSIXの本を手に入れればいいのさ、LinuxはPOSIXを実装しているのだから"といってくれた人がいました。私は職業プログラマではないので、説明も事例も豊富なこの本がお気に入りです。」 ネットワーキングについて著された書籍

を参照してください。 UNIX Network Programming 2nd Edition, Volume 2, Interprocess Communications W. Richard Stevens PTR Prentice-Hall, 1998 ISBN 0-13-081081-9 (訳注) URL は を参照してください。 このテーマについて、きっと読者が知りたいと思っているかも知れない全ての事柄を取り上げています。 これらの書籍は一般に、 Unix ネットワークの基礎についての書籍の決定版と見なされています。 (訳注)本ドキュメント翻訳中にスティーブンス (Stevens, W. Richard) 氏の訃報が飛び込んで来ました。御冥福をお祈りします。( に記事があります。) を参照してください。 Linux に実装されている TCP/IP と、その関連するサービスの実用的なガイドブックです。 Web 上でのアクセスが可能で、その URL は のページか、もしくは、直接へどうぞ。 (訳注)邦訳は "LINUX ネットワーク管理" を参照してください。 TCP/IP Network Adminstration Hunt, Craig; O'Reilly Associates, ISBN 0-937175-82-X; 1992; 472pp. を参照してください。 Kirch の書籍ほどには、 Linux に特化してはいません。 TCP/IP の核心部分について、さらに深く取り上げており、ルーティングや BGP を含んでいます。 (訳注)邦訳は "TCP/IP ネットワーク管理" を参照してください。 を参照してください。 DNS をその詳細にわたってカバーしており、入り組んだ複数のサブネットを導入・稼働している人達にとって役に立ちます。 BIND ライブラリ・プログラミングを取り上げています。 (訳注)邦訳は "DNS & BIND " を参照してください。 を参照してください。 Linux と Unix 標準のメール転送エージェントのガイドの大変な労作です。(読む方も疲れるけど) (訳注)邦訳は "sendmail システム管理" と "sendmail リファレンス" を参照してください。(2 分冊になっています) Unix カーネルの実装について著された書籍

Linux の先祖達

(訳注) を参照してください。 o リーヌス (Linus Tovalds)が Linux を始めるきっかけとなった本です。 (訳注) を参照してください。(但し、 1997 年の第二版です) アラン・コックス (Alan Cox) 氏: (Linux カーネル開発グループの中心人物の一人)のお気に入りの書籍です。 タネンバウム教授 (Tanenbaum, Andrew S) が Minix オペレーティングシステムを設計し、この Minix システムからリーヌスは Linux を組み上げました。 Linux

ページか、直接 を参照してください。 (訳注)残念ながら、このリンクはアクセス不可の模様です。 を参照してください。但し、現在は運用が中止されており、これまでのアーカイブが読めるだけとなっています。 を参照してください。 Linux カーネルのプログラミングへのガイドブックです;バージョン 2.0 カーネルを取り上げています。 を参照してください。 Linux の設計 (殊にソケットとネットワーキング) に影響を与えた 4.3 BSD のカーネル実装についての決定版の跡を継ぐものです。この書籍は 4.4BSD ベースの BSD/OS、FreeBSD、NetBSD を取り上げています。 インテル・プロセッサー・アーキテクチャとプログラミングについて著された書籍

PC クラスのハードウェアについて著された書籍

お断り:これらの本は(出版から)4〜5年経過しており、恐らく時代遅れになって いるでしょう。 ハードウェアは、良く分からないんですよ.... 連絡事項

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This document is copyright 1999 by Eric S. Raymond. You may use, disseminate, and reproduce it freely, provided you: Do not omit or alter this copyright notice. Do not omit or alter or omit the version number and date. Do not omit or alter the document's pointer to the current WWW version. Clearly mark any condensed, altered or versions as such. These restrictions are intended to protect potential readers from stale or mangled versions. If you think you have a good case for an exception, ask me.

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この資料は、そもそもはジム・ヘインズ氏 (Jim Haynes) により管理されていた mini-HOWTO でした。 私は少しばかり強調する部分を変えて、もう少し単独のドキュメントとして成り立つよう、 USENET に投稿される様々な書誌事項になるべく頼らないで済む様に試みました。なお、何の引用も記載されていないミニ・リビューはヘインズ氏のものではなく、私のものです。 訳者謝辞

以下の皆様には訳出時に大変貴重なアドバイスをいただきました。 一部において、アドバイスを受けた訳を使用しています。 お名前をあげ、ここに感謝の意を表します。 佐藤亮一様 rsato@ipf.de 武井伸光様 takei@cc.kochi-u.ac.jp 藤原輝嘉様 fujiwara@linux.or.jp 高城正平様 takavoid@palette.plala.or.jp 日下部陽一様 void@merope.opus.or.jp その他 JF メンバー各位